久々の書道鑑賞入門更新になってしまいました。ごめんないさい。来年は、もっと更新できるようにしたいと、思っています。
近頃、書道の作品を鑑賞する機会は、あまり多くないかもしれませんね。
わが子の書道作品であっても、足を運んで、展覧会場でご覧になる方は、少なくなっていると聞きます。少し残念です。
書道の作品は、制作過程を多きく二つに分類できます。(書写作品や子供作品を除く)
①感性をたよりに仕上げられた作品
②集字して、計画立てて、仕上げられた作品
①は、作者の美意識や書のセンスによって仕上がりが異なります。
②は、日々のお稽古の集大成として、じっくりと練り上げられるので、日ごろの精進により仕上がりが異なります。
鑑賞する方にとっては、①でも②でも、全く変わりなく鑑賞する方がほとんどではないでしょうか。
②の精進の成果の多くが古筆、古典を基にしている以上、それらを知らない人には、①を鑑賞するのと異なる所がないからです。
書道を学んでいる方や学んだ経験のある方は、≪≪②の作品背景を作品からくみ取って欲しい≫≫と思うのが、作家側の嘘偽りのない正直な気持ちです。しかし、これを持ち出すと、「書道は、難しい」「書道は、わからない」と、おっしゃる方が増えてしまう。
だから、誤解を恐れず、
「心の眼で書道作品を鑑賞してください。」
と、私は、そう言い切っています。
書道の魅力に取りつかれて、書のおばけと戯れてばかりいると、どんどん書道関係者以外の方とのギャップが生じてしまう。
鑑賞者の方々は、
≪理屈抜きでいいものは、いい。≫
≪好きなものは、好き。≫
≪楽しいものは、楽しい。≫
それだけで、いいと思います。そうして、書を鑑賞する第一歩にしてくださる方が増えて欲しいと、いつも、願っています。
Web書道作品展は、ネットでみられる展覧会です。是非ご覧ください。