今も昔も、書道を学んでいる方は、多い。
しかし、チャレンジを繰り返していると意識して、書道を学んでいる方は、少ないのではないだろうか。
硬筆、毛筆に限らず、何気なく運筆し、あるいは、お手本を真似ることに集中して意識しないのかもしれませんね。
もし、あなたが書道の経験をお持ちなら、わかるだろう。
ひとつひとつの運筆に100%の成功がないことを・・・。
何度繰り返しても、成功確率を上げることはできても、100%は限りなく不可能に近い。
出来ると言い切れる人は、鑑賞眼のレベルが低いことを意味しているからです。
鑑賞眼が高ければ高いほど、どれだけレベルの高い人であろうと、どれだけ書の大家であろうと、100%の成功は、成しえないのです。
だから、書道は、いつも、チャレンジし続けることになるのです。その結果は、スポーツのように白黒はっきりしたものではないけれど、その技術の未熟さは、一筆運ぶごとに、露呈する。
つまり、自分以外の誰かにわかることもあるけれど、一番最初にチャレンジの結果を知るのは、自分自身です。心が折れないことは、書道の上達に必須条件の一つなのは、そのためです。
一筆のチャレンジが成功して、次の一筆で失敗することもあるけれど、それをどう立て直すのか、あきらめるのか。静かに自問自答する。
実力が備わってくれば、備わるほど、実は、心理的に苦しくなる。
ローマは一日にして成らず。
大器晩成
ひるむことなく、チャレンジし、失敗しても心を折れないようにして、兎にも角にも、チャレンジして、心身ともに充実した状態で挑む。
平常心でひたすらに進む。
そうありたいものです。