子供書道

幼稚園、保育園 4歳から6歳児のお稽古

子供書道
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就学前の4歳児から6歳児は、幼稚園か保育園に通いながら、書道教室に通ってくる。この年齢の子供たちは、初めての学ぶお稽古ごとになる。

最近は、プールや幼児教室に通っていることもあるが、書道がはじめての場合は、子供の表情、保護者の方の不安そうな表情に緊張がはしる。

過ぎ去れば、なんてことない場面にも、緊張感が教室をはしる。

お稽古に通い始め、三カ月もたつ頃には、子供たちの表情も、保護者の方の表情も和らいでくる。

4歳児から6歳児の場合、年少、年中、年長の違いだけでなく、各ご家庭の教育、通っている保育園、幼稚園により、様々な子供たちに接する。

また、子供たちそれぞれの個性、進捗度の幅は、接する都度、広いと感じる。

ある園児は、小学1~2年生の漢字をスラスラ読むと思えば、ひらがな、カタカナもたどたどしい子供にも接する。

【どちらがいい】 そんな単純な話ではなく、それぞれの子供たちの成長に合わせる必要があるので、指導は、杓子定規ということにはならない。

私自身が4歳から書道教室のお世話になりながら、園児を受け入れないのは、勝手すぎるので、私は、園児を受け入れ続けているが、多くの書道教室が受講生を小学1年生からにする理由もよくわかる。

しかし、子供たちが、笑顔で通ってくる姿は、教室を和ませる。
小学生もお兄さん、お姉さんになって、小さい受講生の世話をなんとなくしている。わざとらしくなく、必要なことを必要なタイミングでそっと、手を出してあげている。

例えば、かばんから、書道道具を出して、並べる際に筆がコロコロといってしまっていても、気が付いていない園児のコロコロと移動した筆を、小学生が書道道具のそばに置いてあげる。

半紙が大きくて、折るのに一苦労している園児にかわって、折ってあげる。

お手本と硯が逆になっていると、近くにいって、置きなおしてあげる。

みんな、誰もがはじめは、戸惑ったことを、誰に言われることもなく、手を貸している。

どちらも、頑張っていて、素敵だなって、思う。

私は、何気ない、そんな一面をしっかり、見ておいてあげたい。見逃さないように、いつも、しっかりと見られることは、見て覚えておきたい。

してもらった園児もいずれ小学生になり、同じことを誰かにしてあげで欲しい。そして、幸せな思いやりの連鎖を作っていって欲しいな。

それは、書道教室だけでなく、できるだけ大きな輪になるように願っている。

すべての受講生が書道の専門家になるわけではなく、そのほとんとが書道から離れていくかもしれないが、書道を通じて学んだ多くのことは、日常の生活に役立ち、心の豊かさと心の安定につながる。だからこそ、ただ字が上手になることだけでなく、あたりまえのことをあたりまえに続け、繰り返し、折れない心をはぐくむ教室の運営に努めたいと思っている。

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