どんな作品に仕上げようか・・・。
ときどき、迷って着地点への方向を迷うことがある。
そんな時、書道関連の図録をパラパラ開いてみたり、他の方の作品の写真等を見返したりする方が多いようです。
諸先輩方からは、良い図録を参考にせよと、ご指導を受けることも少なくないが、私の場合、書道関連の図録や他の方の作品写真、それが例え恩師であっても、見ないようにしている。
理由は、単純。見ると、生々しすぎて引きずられるからです。そして、その「どうしようかなー」という時間が案外楽しいからです。悩んでいるようで、悩むことを楽しんでいて、自ら、率先して迷ってるんじゃないのか・・・?とさえ感じることもある。
若い頃は、次から次へとイメージがあふれ出すように、頭の中を駆け巡って、ごちゃごちゃしていた。その中から、何んとか一つを選ぶことに苦労していた。
今は、すっきりしていると言えば、聞こえが良いが、好みがはっきりとしてしまって、新しいことに挑戦しようとしていない自分を顧みて鼓舞する。若い頃には、考えが及ばなかった、見る側の事も想像してしまう。それがまた、私を迷いの境地に引きずっていく。
自分自身を取り戻すために、このだるまさんの登場。
このだるまさんは、ある時、あるお手伝いをしていて、観光に行く時間がなかった私に「手ぶらではかわいそうやなー」寄り道して、今井凌雪先生に買っていただいたものです。
だーるまさん、だーるまさん、にらめっこしましょ。
って、感じで、少し見るとほっとする私のおまじない。
ただいま、ご依頼の作品、もうすぐ仕上げますね~。納期は、守らねば!!!