つれづれなるままに

ほめられたい! うまくなりたい!

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教室に通ってくる子供たちの中には、
また、大人の方も、
誰かにほめられたいから、
上達したい、うまくなりたいと
願っているんだろうと
感じることがある。

園児、小学生は、それがとてもわかりやすい。

ママに、ほめられたい。
パパに、ほめられたい。
おじいちゃんに、ほめられたい。
おばぁちゃんに、ほめられたい。

だから、字をうまく書きたい。

それは、それで、とても良い、モチベーションだし、
実際、そういう具体的目標があると、
上達も早い。

しかし、わずかながら、
たくさんほめてもらって、
目標を達成してしまうことがある。

つまり、パパは、ママは、おばぁちゃんは、おじいちゃんは、
もう、上手だとほめてくれたから、
それ以上の上達を望まない子は、わずかではあるが、
そういうケースがある。

私は、日頃、
子供を子供と扱うのではなく、
一人の書道仲間として、
出来る限り、少し先の目標を、一緒に見つけ、
一歩ずつ確実に上達して欲しいと願っている。

上達を望まないけれど、お稽古には、
休まず足を運び、なんとなくお稽古している子に、
私は、何ができるだろうかと、最近、気にかかっていた。

そんなことを考えていても仕方がないので、
思い切って、その小さな書道仲間に尋ねた。
「上達したいと思っていないのに、
書道教室に通うのは、親に行きなさいと言われているからなの?」

答えは、簡単だった。

「だって、字を書くの楽しいもん」

園児、小学生に対しては、上達だと思い込んでいた私は、
恥ずかしいと思った。

書道とは、楽しいから、学ぶもの。
それでいいのだー。
私は、小さな書道仲間の存在をたくましく、そして、誇らしく思う。

 

 

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