墨液、墨汁が一般的になった昨今、
墨は、腐らないと思っている方も多くなりました。
墨液、墨汁であっても、腐ります。
それが未開封であっても、一定の期間が経過すれば、腐ります。
もちろん、墨液、墨汁には、防腐剤が入っているため、
固形墨を磨ったもの(磨墨 まぼく)より、腐りにくいのは、確かです。
固形墨を使用している人は、だんだん熱くなってきて、
墨が腐りやすいと感じている方も、いるのではないでしょうか。
私自身は、日頃、墨液、墨汁を使用しませんので、
もっぱら、墨を磨っています。
夏場は、腐りやすいので、冷蔵庫で保管しています。
そのことについては、以前、ブログでも紹介しました。
以前の記事
http://kyoho.seesaa.net/article/367801210.html
今日、紹介しようと思ったのは、もっと単純なこと。
最近は、固形墨を利用している方でも、墨液・墨汁と併用している方も多いようです。
そこで、裏ワザです。
磨墨を墨液・墨汁の空き容器に保存する。
空き容器には、わずかでも防腐剤を含んだ墨液・墨汁が残っているので、
空いた容器を洗わず使用します。
つまり、その空き容器に磨墨を入れます。
磨墨をそのまま保管するより、腐りにくいように思います。
冷蔵庫に墨を保管する方法に抵抗を感じる人は、
お試しください。
また、ビンに保管する場合は、磨墨に、少し墨液・墨汁を加えることで、
腐りにくいようです。
ただし、磨墨本来の色は、
加える墨液・墨汁によっては、変化します。
作品を書く場合は、
やはり、純粋な磨墨を使用したいですね。
この方法は、墨色にこだわる場合は、
加える墨液・墨汁を考慮ください。
この裏ワザは、あくまで、簡易的な方法です。
ちなみに、
私自身は、作品の場合、純粋な磨墨を使用しています。