びっくりする話を聞いた。
私は、作品を書くとき、好んで二層、三層の紙を使用する。
表具するのに、これまで全く問題なく過ごしてきたのだが、
最近の紙の中に、劣悪な二層、三層の紙があるらしい。
表具は、まず裏打ちと言って、
作品紙の裏に紙を貼り合わせる。
この段階ですでに劣悪な紙は、二層なり三層の一層や一部がめくれるというのだ。
信じられない。
これまで、そんな紙の話など、聞いたことがなかった。
自身で何度も裏打ちしたり、表具したりしてきたが、
そんな経験は、皆無だったから・・・・・・・・・。
紙の価格は、最近さらにUPしている中で、
劣悪な紙の話など聞くと、
これまで、保存してきた紙をいとおしくも思う。
今週の大阪は、週末まで雨が続くらしいが、
暫くして、湿度が安定してきたら、
紙に空気を通そう。
今年は、そんな作業も、少し念入りになりそうだ。