子供書道

あいさつ

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私は、あいさつをはじめ礼儀作法やしつけに関することは、各家庭でと考えおられる方が年々増えてきた印象を持っています。
しかし、書道教室に期待される保護者の方は、まだまだ、おれます。
おそらく、寺子屋で文字の読み書きを教えていたことからくる習慣なのでしょう。

あいさつは、出来ないより、出来るにこしたことはありません。
不思議なもので、強制すると言わされているに過ぎません。
書道教室を始めたころ(約20年前)、私は、あいさつに関し、かなり厳しく言っていました。今、振り返っても、かなり厳しかったと思います。
私自身、若さゆえ、不足なくしたい一心だったと思います。

現在、あいさつに関して、注意したり、強制したりすることは、ありません。
しかし、ひとりの例外もなく、教室に通っている子供たちとあいさつを交わします。

「こんにちは」
「来たでー(来たよ)」
「ありがとうございました」
「さようなら」
などのあいさつを交わします。
最近は、
「ごきげんよう」
も加わります。

ふとした時、微笑ましく思ったり、
「すごいなぁ」と、関心します。

教室に通い始めたばかりの頃は、
はずかしくて、声が出ない子もいますが、
数回お稽古に来ると、いつの間にか、
元気なお声を聞かせてくれる。
誰もが経験したことがあるように、
子供の頃、大人にあいさつすることは、
本当に照れくさいものでした。

お稽古前に、私は、時々、
今日は、
「どんな声のトーンかな」
「どんな顔で来るのかな」
「今日の給食は大丈夫だったかな」
(子供たちは、給食で嫌いな食べ物がでて、元気が出ない子が少なくありません。)
頭に通ってくる子供たちの顔を浮かべて考えることがあります。
元気に「こんにちはー」「来たよ」「来たでー」などの
あいさつを耳にし、書道教室に飛び込んでくる子供たちに私は、
「よし頑張ろう」と、思わされることもあります。

今年も芸術の秋になりました。
各種展覧会に出品する子供たちは、更に意気込んで、
お稽古することになります。
よい作品ができるといいですね。