新しく購入した筆をどの程度おろすのか。
書くときに、毛筆、特に大筆(太筆)は、どの程度おろすのか。
全部、おろしたらダメだろうか。
いったい、どこまでおろせばいいのか。
書道をはじめるとき、久しぶりに新しい筆を買い求めたとき、
皆さん、戸惑うことでしょう。
結論から言うと、指導者により、見解に差があります。
つまり、どちらでもいいのです。
それでは、何も参考にならないので、いちを見解を示します。
初心者の方で、半紙に2~6文字、書くことを想定して、書き進めます。
子供の場合
まず、毛筆の1/2 から2/3程度をおろして、使用します。筆の使い方に慣れてくると、
全部、おろす。
初心者の場合も同様です。
ただし、私の知る限りにおいて、和筆(日本製)は、全部おろして使用することを想定して製造されており、唐筆(中国製)は、腰を残して使用することを想定して製造されています。
私自身は、基本的に、和筆は、全部おろして使用し、唐筆は、一部おろさず使用していることが多いです。
あくまで、半紙書きの場合です。
また、毛筆の毛の長さ、太さにより、書くもの、サイズなどにより、その都度、調整したりすることもあります。
使用しながら、自分自身のことでさえ矛盾を感じることも、あります。
例えば、長鋒を使用しているにも関わらず、腰をのこして使用するのなら、長鋒でなければならなかったのか・・・・・・。など。
手元にある筆には、限界がありますから、それも、理由があってのことですが、時々、矛盾しているなぁと、思っています。
ただし、小筆は、別です。
まず、初心者で全部おろして使用することは、不可能に近いです。
特に、子供は、名前を書くためにのみ使用することが多く、その場合、全部おろしてしまうと、穂先を使いこなすことができません。