「さーて、いっちょ仕上げるかぁ~」
袖をまくって、取り掛かる仕事の一つをご紹介します。
長さ3mを超える宣紙に指定された文字を書く依頼がありました。
今回は、書体書風は、お任せでした。
紙を広げると下の画像。
紙の上においた筆は、一般的な書道セットの大筆と同じサイズの筆です。
半紙用の筆は、大きさを比較するために置きましたが、
もちろん、実際に使用した筆ではありません。
書道に関する仕事は、教室運営に限らず、いろいろな種類があり、
当然ながら、依頼があれば、依頼に基づき、書く仕事もあるのです。
日本では、書体を限定した依頼、全部お任せといった場合が多いのですが、
中国の依頼には、
「(具体的な古典名を例にあげて)その古典の香りがする作品」
「書く内容は、依頼者の自作詩(漢詩)で、その詩の説明を受け、それを書にして欲しい」
など、
具体的な指示が入ることが少なくありません。
こういった仕事は、「朱麗」としての仕事で、
私にとっては、やりがいのある仕事のひとつです。