呉熙載(ご きさい)は、初め名を廷颺(ていよう)字を熙載(きさい)といっていたが、
50才以後、名を熙載(きさい)字を譲之(じょうし)とし、64才からは、熙載から名を譲之とした。
私は、呉譲之のシンメトリーに魅せられて、若い頃、「小篆ならこれだ!!!」と、直感で何度も臨書していた。
そう、私の記憶では、「呉譲之」なのです。
昨年、ふと、いろいろな篆書を観ようと、手持ちの本をペラペラとめくっていた。
「呉熙載(ごきさい)、これ、いいなぁ~」
見惚れて何度もページを繰り返しめくりながら、
「この人の本、前にもいいなぁと思って観てたなぁ~」と、思い出したりしていた。
なぜ、臨書してこなかったのか、不思議だった。
解説を読もうとすると、冒頭に名と字のことが書いてある。
ようやく、呉譲之と呉熙載が同人だと理解した。
勉強不足を痛感しつつ、だよねー、臨書したことがないはずないよなぁ~。
反省と安堵したした作品は、下の画像である。