書の魅力・楽しさ書道について書道作品制作

作品制作でもっとも気をつけたいこと

この記事は約2分で読めます。

書道作品は、みなさんがご承知の通り、紙に筆で文字を書きます。
この文字を書くことが、皆さんが想像しているより、
私は、難しいことのように感じることがあります。

何を書くか。
作品として書きたい言葉があればいいのですが、
依頼がある場合は、別として、
書きたい線が先に決まっていることが多いので、
書きたい線について、
どの文字を用いて表見するのかを決める必要があります。

しかし、書を学び始めたばかりの方や、
気軽に書を楽しもうと思われている方にとっては、
何を書くかが最も気にかかるところであろうと思います。
漢字の場合、漢詩、仮名の場合、俳句や和歌が一般的でしょう。
そのようなところから、手がかりを見つけ、書きたい文字を決めましょう。

書きたい文字が決まったら、
一度、じっくり考えてみませんか。

どんな線を引きたいのか。
どんな線で作品にしたいのか。

私は、書道の作品において、最も大切なのは、
どのような線で構成されているのか、
その為にどのように余白がとられているのか。

こればかりは、書道センスが必要なのかもしれません。

そうすると、センスがない場合、どうすればいいのでしょう。
センスは、確かに、先天的なものもあるかもしれませんが、
多くの場合、後天的に見につけられるものだと考えられます。
では、その為には・・・・
優れた作品をたくさん観る。
優れた古典を鑑賞する。
目を養うこと、これしかありません。

鑑賞力、観察力が優れることで、
腕、技術の向上につながるのですから。

なんだかんだ言っても、書は、一発勝負。
動かしだした筆を途中で止める訳にはいきません。
運に任せ、
時には、スーッと気を抜いて、
大威張りで、筆を運んでみるのも良いかもしれません。