今、福島教室、天満・堀川教室では、5月の展覧会に向けて、
どんな作品を書こうか。
ちょっと書いてみよう。
展覧会では、おうちの人を驚かそう。
など、誰もが、いつも以上に熱心にお稽古している。
先日は、毛筆で書きたい文字を、半紙に試し書きしていた小学生が、
硬筆と毛筆の違いに気づいた様子が見てとれた。
教室に通っている小学生は、小学校で習ったばかりの漢字を毛筆でも書いてみたいという欲求を持っている。
いつもお稽古している課題の練習を終えた小学2年生が、
残った半紙に、
習ったばかりの漢字を頭に浮かべ、書きだしていた。
毛筆は、硬筆のように上手く書けない。
なんとなく感じている様子だったので、そっと見守っていると、
質問にやってきた。
「ここは、なんで上手く書かれへんの?(どうして上手く書けないの?)」
「ここの筆遣いは、・・・・・」書きながら、説明する。
「あー、わかった! 鉛筆で簡単でも、筆では、難しいことがあるってことやー。」
そう、大切な違いに気づきましたね。
気が付いたことを言葉に出来ることが、また、スゴイ!!!
書道の場合、感じたこと、気づいたことを言葉にするのは、
難しいことが多い。
その点、小学生の方が、大人より素直な分だけ、
言葉にしやすいのかもしれません。
今回のお稽古時に小学生が気づいた大切な違いとは、
特に、折れや右払いなどは、硬筆では必要でなかった書き方をしなければなりません。
筆の力を利用し、腕で筆を運ばねば、何度も同じように上手くは、書けないのです。
また、小学2年生の場合、硬筆では画数の多さと難しさがほぼ比例します。
他方、毛筆では、同じように文字の難しさを判断できません。
そのことに気が付いたのです。
大切なことに気が付いた小学生は、ますます、展覧会で何を書こうか、
迷ってしまいました。
次までに、考えてくると、元気に帰っていきました。
さて、次回が楽しみです。