先週、出稽古に向かう途中、車窓から雪が見えた。
あっ、この景気。見慣れない。
私は、考え事をしているうちに、乗り過ごしていた。
あわてて次の駅で乗り換え、いつもの駅で下車。
駅から、キャリーを引いていることもお構いなしに、
猛ダッシュ。
小学生とすれ違う。
「走れー。」奮起して、もう一走り。
間に合うなと、わかったところで、雪に喜びを隠せない小学生の笑みをまじまじと見た。
いつのころからでしょうか。
雪が降っても喜べなくなったのは・・・・・
雪が降ると、寒い。洗濯物が・・・。
現実ばかりが浮かぶようになったのは・・・。
いつからだろうか・・・。
雪やこんこ♪
気分を変えて、雪に心躍らせ、教場に到着。
展覧会に向け、作品に精を出す方々と稽古した。
書道の作品には、隠そうとしても、どうしても自分が出る。日頃より感受性を研ぎ澄まし、僅かな日常からも、力をもらいたい。そんな気がした。