書道作品制作

最近の表具事情

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5月の書道作品展の準備をする中で、表具に関連して耳にしたことを少しご紹介することにします。
(きょうほ書院福島教室天満堀川教室のみなさんの作品は、すでに表具屋さんに預けましたよ。)

こんな方が増えているそうです。
筆で書けば何でも大丈夫と思っている方。
墨だから大丈夫と思っている方。
⇒洗濯で落ちやすい、水で落ちる、時間がたてば消えるなどの墨液で書いたものは、表具できません。
⇒筆ペンで書いたものも表具できません。

理由は簡単です。
表具する際に、作品に水をうちます。(アイロンをする際、衣類に霧吹きをするイメージ)想像してください。水で落ちやすいものがどうなるか。
そう、折角書いたものが消えてしまいます。
筆ペンは、水彩であることが多いので、当然、消えます。

時間がたてば消える墨液(私はまだ見たことがありません)なんてものも存在するらしいのですが、表具して納品後、数か月たって、表具屋さんにクレームの連絡。「作品が消えてきた。」
表具しても定着しないのですね。恐るべし墨液です。

ここ数十年の間に、様々商品が開発されました。
書道用品も、最近の目新しいものに驚かされるものもあります。

作品を裏打ちする。
作品を表具する。

私たちは、当たり前のように使い分けている言葉ですが、書道といっても学校で習った程度では、わかるはずありません。
書道教室で習ったといっても、作品を表具する展覧会がある教室ばかりではありませんから、経験がない方もおられるでしょう。

近い将来、軸装、額装といっても、通じなくなるかもしれませんね。

展覧会の関係で、近いうちに自身の作品を表具しなければなりません。時間にゆとりがあれば、その工程を写真に収め紹介できれはいいと思っています。

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