つれづれなるままに子供書道

帰って~

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書道教室というと、親に行かされるイメージを持たれる方も少なくない。
にも関わらず、近頃の小学生は、本当に熱心に通ってくる。

一方で、うるさい子は、本当に口が減ることがない。

あまりのうるささに、
「もー、練習しないのなら、帰ってよ!!」
「辞めてもらうよ!」
と、言ってみるが、

「イヤです!!!」
元気一杯の返事。

先日のお稽古で、小学生に尋ねてみた。

「もしかして、この教室に来たいから、書道を仕方なくやっているの?」
「もしかして、この教室は、遊べる場所と思っているの?」

あまりにも、うるさい何人かから、答えが返ってきた。

「はぁ~、ここは、書道するところですけど~ぉ」

完全に私の方が、舐められている。
しかし、書道をそれなりに楽しんで通っているらしい。

中には、何度も同じことを繰り返し繰り返し、「面倒臭い」と、感じている小学生もいる。そして、正面から、それを私にぶつけてくる。
「だったら、早く出来るようになってよー」
「はいはい、わかりました。(笑いながら)やればいいんでしょー」
言葉だけを聞くと、やる気がなさそうだが、行動は、そうでもない。

はじめの頃は、逆ギレしていた小学生も、根気よく取り組んでいる。

子供に嘘は通用しない。
本音で正直に向き合う。
これを私が守っている限り、子供たちに通じるはずだと思っている。
「(うるさいから)帰って~」
この言葉が私の本音かどうか、子供たちは感じとっているのでしょう。

一生懸命に練習し、清書し、時間を忘れてしまう小学生もいる。
そういう小学生に、「帰りなさい」と、声をかける時が、実は、一番辛い。
夢中で何かに取り組む姿をみているにも関わらず、手を止めさせねばならない時は、正直、何とかしたいと思うが、時間ほど大切なものは、ない。
やはり、「帰りなさい」と、声をかけるしかない。
大人になったら、一緒に合宿錬成会で書きあいたいものです。

うるさい小学生だって、実は、一枚一枚の勝負は、大人顔負けの真剣さだったりする。
短時間ではあるが、一瞬かもしれないが、集中したその顔をみていると、「上手くなれ!」 私の方が力みがちである。