先日のお稽古で、年長さんの二人が話しているのを、盗み聞きした。
墨歩子供書道入門の「書の歴史」の漢字には、すべてルビがふってあるので、二人で読もうとしていた。
そのうち、金文の説明に掲載されている青銅器の画像を見て、想像力のスイッチが入ったようだった。
子供ギャクで一番楽しそうなのは、どうしてもトイレねたである。
案の定、青銅器は、便器という設定になり、話がはずんでいる。
そのうち、ここに座ると、痛いから、トイレではないと、結論を導いた園児の二人。このあたりで、私が聞いていることに気が付いたようで、二人で耳打ちしながら、笑いが絶えない。
暫くして、お稽古をはじめたが、二人で、添削に私の席へ、やって来ると、思い出したように、青銅器の話をしてくれた。
色々考えたけれど、青銅器の色は、魔法っぽい色だから、「上から10円を入れると100円になる魔法の入れ物」なのだそうだ。
「あってる?」
それを私に聞くの?
夢のような話に終止符を打つのは簡単だが、気がとがめたので、
「どうかなぁ、次までに、調べておくわ」と、答えた。
さて、次のお稽古で、何と答えようか。
案外、祭祀に用いられていたと知れば、更に、想像力が広がるのかもしれない。