好む書は、その時々で多少の変化があるように思う。
私は、同じようなものを好む傾向があると思ってきたが、過ぎた長い時間を振り返ると、変化していると最近感じることが増えた。
李太白憶旧遊詩巻(りたいはくおくきゅうゆうしかん)を若い頃は、「いいなぁ」と思いつつも、自ら書いてみたいと思っていなかった。多少、臨書するものの、それ以上、深く入れないと、思ってきた。
数年前から、「どうしても、書きこなしたい。」そう、思うようになった。
墨が入らない紙に手をやいていたある日、突然、頭に浮かんだことがきっかけだった。
狂草(きょうそう)に分類される懐素(かいそ)の自叙帖(じじょじょう)を見ていて、「草書の妙を悟った」と、言われている黄庭堅。
後半、草書が増える。
後日、人差し指の調子がよくなってから、画像をUPします。
筆を360度使い倒したような、この作品をあなたは、どう思われますか。あなたなら、この作品のリズムをどうのように保ちますか。