書道のお稽古では、課題があるので、思うように好きな文字を勝手気ままに書けばいいというものではない。
小学生は、学校で習った字、覚えた字を書きたいと思うようです。
私自身は、小学生の頃、特に漢字を書きたいと思った記憶は、ありません。しかし、幼稚園児の頃、書道教室で、一度、漢字を書かせてもらい、翌週のお稽古でひらがなの課題に、相当なふくれっ面でお稽古したことを、教室の先生から伝えられたと何度も母から聞かされている。
だからというわけでもないが、現在運営している教室では、課題以外に書きたいものがあれば、課題のお稽古をした上で書くことを容認している。
好きな文字を書けば、課題とは違った生命感が宿り、同時に、集中力が全く異なる。
人によって、「学ぶことは楽しいものではない。」と、おっしゃる方もおられるが、私は、学ぶことは、楽しいものでなければならないと思っている。公園で遊んでいるとき、ゲームで遊んでいるとき、お友だちとお話しているとき、などの集中力と学んでいるときの集中力は、同類のものであって欲しいと思う。
漢字を書きたいと、思っても、筆で書いてみると、思ったように書くことができず、肩を落としている姿。
簡単な漢字だと思ったから書いたのに、筆で書くと難しいと、筆の使い方の難しさを知る小学生。
小学生は、書道のことをどのように感じているのかなぁと、思うことがあった。今年のweb書道作品展に出品した作品の感想を読んでいると、なかなか立派な感想を持っているんだと感心した。