つれづれなるままに子供書道

子供の力

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書道教室では、何年運営していても、いつも子供たちの力に驚かされる。

はじめは、戸惑いながら書道のお稽古をしていた子供たちが、数年すれば、園児や低学年の子供たちが戸惑っていると、そっと、声をかけたり、手をさしのべ墨汁を硯にそそいだり、吸い取ったりしている姿を見る。
あんなに小さいと思っていたのに、「もう、こんなにしっかりしたのだなぁ」と感心する。

そうかと、思うと、もう、大人びた言葉を使い、巧みに筆を運んでいるのに、「これって何と読むのですか?」
「そうか、まだ、学習していなかったのか」もう、すっかり大人のように感じていたが、まだ、小学生だったのだと思い直すこともある。

中学生は、書道に対する興味や関心が高い場合が多く、書道のお稽古に通っている年月も重ねているので、それなりに自信を持ってお稽古している。一方で、大人の人の書作品を横目に懸命に努力している姿を見ている、本当に感心する。もっと、深いものを見せてあげたいと、そう思う。

小中学校では、「書道」ではなく、「書写」の授業しかなく、「書道」は、高校生になってからである。
一般には、「書写」「書道」の区別を気にされないでしょうが、実は、大きな違いがあります。
古典の臨書などは、「書道」に含まれますが、「書写」には、含まれません。「書道」のお稽古で最も深く、知的好奇心をかき立てられるものは、古典ですから、中学生であっても、小学生であって、ある程度の実力をつけ、興味があれば、どんどん古典に触れて、知的好奇心をかき立て、本当の書道の楽しみに触れてもらいたいと思う。

子供たちの力は、無限大の可能性を秘めているのですから。

 

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