書道について

上手な人は、楽に書く

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上手に文字を書いている人を見て、「楽に書いているなぁ」と感じられたことはありませんか?

実は、上手い人ほど楽に書いている傾向があります。

「楽に書く」と言ってしまうと、誤解が生じそうなので、説明を加えます。
「楽に書くこと」は、決して「手を抜いている」ことではありません。「楽に書く」とは、具体的には無駄な力を使わずに書くということを意味しています。

だから、上手に文字を書いている人を見たとき、「楽に書いているなぁ」「簡単そうに書くなぁ」と、感じられるのです。

では、どのようにすれば、無駄な力を使わずに「楽に書ける」のでしょう。
①正しい姿勢
②筆記具を正しく使う

たったこれだけです。
しかし、①正しい姿勢は、難しいものです。
人によっては、思っているより背筋を伸ばしていないかもしれません。
人によっては、思っているより、手首を使っていないかもしれません。
ただ、背筋をまっすぐといっても、慣れないと疲れるかもしれません。
正しい姿勢で文字を書くことは、健康寿命が続く限り、日常生活にも役立つ筋力を鍛えます。つまり、一石二鳥なのです。

②筆記具を正しく使うとは、余計な力を入れずに正しくペンや筆を運ぶことを意味します。
現在では、あらゆるメーカーのペンは、どのような角度でも使用でき、力を入れずとも書きやすいペンが市販されるようになりました。それでも、思っている以上に力を入れて書く人が多いように思います。
筆は、指で軸を支え、腕で筆を運ぶことがもっとも大切ですが、持つ位置が下すぎたり、手首で筆を運んだり、残念な人が多い傾向にあります。

楽に書くことは、決して、簡単なことではありませんが、一度身についてしまえば、習慣の問題にすぎません。
必要な筋肉に歪みがあったり、これまでの生活習慣で使っていない筋肉を使うことで、一時的に書くにくいと感じるかもしれません。
私自身の経験でいうと、定期的に、調整します。
それは、ついつい怠けてしまうからです。言い訳になりますが、パソコン作業時間が増えると、姿勢は崩れがちです。
定期的にセルフチェックして、楽に書くことを心掛けておかなければ、やっぱり歪んでしまいます。また、毛筆は、腕の動きが鈍ってしまいます。

みなさんも、一度セルフチェックしてみてはいかがでしょうか?

 

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