冠婚葬祭のために、のし袋を準備したけれど、筆や筆ペンで書くのは、ちょっと嫌だなぁと思う方も多いですよね。
最近は、「御祝」「御霊前」など、あらかじめ印刷されているものもありますが、名前はご自身で書かねばなりません。「あー嫌だ」と、思っているうちに、相手にお渡ししなければならない。
「えいやっ」て、書ければそれに越したことはありません。
しかし・・・・・
書けない。
先日、書に心得のある方から聞いた話です。
「忙しかったから、書く時間がなくて・・・お金は入れてますから」
と、手渡されたそうです。
そう、名前を書いていないのし袋。
おっしゃる通り、お金は入っていて、よくよく聞くと、
「御祝」の文字に釣り合う字を書けなかったそうです。
「上手に書こう」
「時間がないから早く書き上げよう」
などの気持ちがプレッシャーになり、上手く書けないことは、よくあります。
リラックスして書けばいいんです。
あなたの気持ちは、十分伝わります。
一生懸命に書いている、ただそれだけで、いいのだと思います。
ただし、上手く書きたいのであれば、日ごろから練習しておく必要があります。
誰だって、急に書けるはずがないのですから。
明日、目が覚めたら、突然、字がうまくなっていた。
そんな魔法のような話があれば、いいけれどね。