この季節になると、小学三年生は、小学校で毛筆の授業がはじまる。
毎年、びっくりする発言がある。
最近、増えている発言とは・・・・・・
「先生、学校で、墨の作り方を習ったので、やってもいいですか?」
「先生、墨作っていいですか?」
「墨の作り方・・・やる?」
「墨を作る?」
書道になれ親しんでいる方は、みなさん「???」だと思いますよね。
「墨を作る」と聞いて、頭に浮かべるのは、すすを集め、膠で固め、乾燥させ、固形の墨が仕上がります。
そう、「墨を作る」と聞けば、その墨を作る工程が頭に浮かべるのが、当たり前だと私もそう思うのです。
しかし、小学生がやりたいことは、「墨を磨りたい」のです。
年々、小学校では、「墨を磨る」と言わず、「墨を作る」と、先生方が表現されるため、小学生は、「墨を作る」と発言するようになってしまっています。
当たり前ですが、正しく「墨を磨る」と、教えて欲しいと思います。
なぜ、「墨を作る」と、表現されるようになっているのか、疑問しかありません。
毎年、「墨を磨る」と、教えるのですが、小学校の先生の表現との違いを説明することに、苦労します。もちろん、「墨を磨る」と指導される先生方もいらっしゃいます。
当たり前のことを当たり前に説明表現してくれていれば、何にも問題ないのに・・・なんでだろう。