つれづれなるままに書の魅力・楽しさ

小さな子から刺激を受ける

つれづれなるままに
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文字を覚える年齢は、2歳~5歳と幅があるようです。
書道教室を運営していて、接している範囲での感想です。
結局、各ご家庭の環境やお子様の成長により異なります。

文字を読めるようになることは、お子様自身にとって、見える世界を広げます。

書道教室には、文字をきれいに書くことだけでく、文字を覚える、文字に触れる機会を増やして欲しいと願う園児の保護者の方がお子様を連れてこられます。

お稽古に慣れて、文字を書く習慣が身についてくると、目に見えている文字を何でも読み、何でも書きたい欲求が増している園児を見ていると、
「こんなにちっちゃいのに、(上手に漢字をとばしながら)よく読むなぁ~」
と、感心します。

そして、

どの子も、とっても、素敵な笑顔をしています。

さっきまで、「出来ない」と、絞り出すような声でささやいたと思っていたら、
あっという間に「書けた」と、小声とともに笑顔になって、自分自身で書いた文字を見つめている。園児は、できないことが出来るようになる楽しみを一歩一歩踏みしめるように成長します。

そういう園児の姿から、

学ぶことは、本来、こんなにも楽しいことなのだと教えられることもあります。

園児の様子を近くで見ている小学生は、負けていられないとばかりに、
難しい漢字に挑戦したり、今書いている文字に含まれる筆法を必死でマスターしようとする。

淀んだ心では見えにくいものが、世の中には、たくさんあります。
書道は、中国から日本に伝わり、日本という土壌の中で、書に取り組む精神性を重視されてきた傾向があります。書道における精神というと、集中力ばかりが取り上げられがちですが、淀んだ心を排除することも又、書の精神性のひとつかもしれません。

 

 

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