最近は、筆巻きの使い方を知らない人が増えました。
現在の園児小中学生の保護者世代は、筆巻きを使っていない世代かもしれませんね。保護者世代の方々が園児小中学生の書道セットには、筆巻きではなく、筆を収納するために、プラスチックの筆筒と呼ばれたものがありました。
本来は、絵筆などを収納するための道具だと思われますが、書道道具にセットされていました。今では、まったくと言っていいほど、書道道具にセットされていません。
つまり、このプラスティックの収納は、良くないということです。
筆を収納し、携帯するには、筆巻きが最も優れているように思います。
しかし、この筆巻き、使い方を誤ると、筆が収納しきれずに、カバンの中で筆が抜け落ちてしまったり、しっかりと巻けていないことがあります。
その原因は、筆巻きについている笹止めの使用が間違っているからです。
笹止めとは、筆巻きのひもの先についている、多くは白い笹の葉の形をした留め具のことです。
筆を中心にして筆巻きを巻きずしを巻く要領で巻いていきます。これは、誰でもできますね。
そして、最後にひもを巻き、笹止めをひもに止めますが、笹止めをひもに挟み込んで止めます。
ここで、笹止めを奥まで押し込み、ひもにかかっていない状態にすると、止まりません。
これがほとんどの場合、できていないので、筆巻きが不便だと思われるのです。
正しい使い方をすると、本当に便利な道具です。
ぜひ、筆巻きを正しく使って欲しいですね。