現在、きょうほ書院では、2名の高校生と大学生の受講生に教室運営補佐等のアルバイトをお願いしています。
彼、彼女たちと一緒に仕事をしていると、自分自身のことを振り返る機会が多くなります。
私は、子供のころ、「書道教室の先生になりたい」と思っていました。
何事もそうでしょうが、子供のころに思っていたことは、それほど多くのことを想定できるはずもなく、当然、想像していたより、実際に書道教室を運営することは、大変でした。
子供のころから書道を続けてきたおかげで、小学生高学年のとき、クラスルームで書道の授業をする機会に恵まれました。それ以来、クラスのお手本を書いたり、文集の表紙や題字を書く機会が多くなりました。
中学生のときには、チラシの筆文字を書いたり、賞状書きをして、少しお礼をいただいたり、入学式、卒業式の送辞、答辞を書いたりしました。
高校生からは、依頼は様々で、ビルから垂れ幕を垂らす文字を揮毫したりもしました。お葬式の送辞を書くのは、大変だと知ったのは、この頃です。時間がタイトだからです。
作品が売れたのもこの時期からでした。高校大学とお金を頂きましたが、お金を頂きながら、練習させて頂いているようなもので、これでいいんだろうか・・・。何度も不安に思いました。
依頼して下さった方々に、大人になってお会いすると、「あの時は、助かった。」などと言って頂き、本当に書道って人の役に立つんだなぁと、その度に驚いたことを思い出します。
高校生や大学生が実際に教室にいると、子供たちにとっては、よい刺激になるようです。
先生は、出来て当たり前。
高校生や大学生のお兄さん、お姉さんは、最も身近な目標になるようです。
当たり前だとわかってはいるけれど、「私も年をとったんだなぁ。」と、しみじみ感じることがあります。