ヨーロッパ出身友人が、立派な万年筆を手にメモをとっていたので、
目に留まった。
聞けば、最近、万年筆を持ち歩き、メモをとるときは、
全て万年筆を使うように心掛けているという。
その理由は、以前より下手になったからだそうだ。
ヨーロッパの多くの国では、若いころから、万年筆を使う習慣がある。
また、正式なサインや重要な手紙は、現在でも、日常的に万年筆を使うそうだ。
例えば、大切な人が亡くなり、葬儀に間に合わないとき、私たちは、弔電を打つことが多いが、ヨーロッパでは、今も万年筆で手書きした手紙を送るという。
そういう習慣があるからこそ、字を整えたいと思い立ったとき、
「万年筆を日頃から使用しよう」という考えに及んだのでしょう。
最近、日本人には、馴染みがなくなった方も多い万年筆ですが、
万年筆は、ボールペンと比較すると、
①一定の場所でしか書けない。
②弾力がある。
などの特徴があります。
だから、万年筆で書くことは、ボールペンよりも、
一定の場所で書き、弾力を使用しながら書くことができるのです。
最近、手書きする習慣が無くなってきた方も、
一度、ご自宅に眠っている万年筆を取り出してみては、いかがでしょうか。
案外、新鮮な気持ちで文字を書けるかもしれません。