書道展は、書道教室にとって、一番大きなイベントです。
作品制作に費やした時間が過ぎて、展覧会も無事終了し、
いつも通りの穏やかなお稽古と思いきや、
俄然やる気になった小学生たちを観ていると、
「展覧会の効果は、大きいなぁ」と、思います。
添削してもらいながら、何を観るのか、何となくわかっているようで、
わからない子もいます。
案外、大人にとっても同じです。
展覧会の会場で何をくみ取り、どんな感動があったのか、
うまく言葉に表現できない人も多いですが、
添削中に観ようと思うもの、盗もうと思うものがはっきりわかっている人は、少ないと思います。
それでも、
「ちょっと待ってください。」
「もう一回書いてください。」
「わからん(わかりません)」
小学生は、大人に負けぬ勢いでくらいついてくる。
筆に頭をぶつけそうになるくらいに、覗きこんでいます。
来年は、もっと上手になりますね。きっと・・・。
書道に限らず、学ぶということは、夢中になればなる程面白いものです。
園児や小中学生は、書道を通じて、学ぶことの面白さ、
楽しんで学ぶ習慣を身につけて欲しいと思っています。
子供たちにとっては、書道教室に通い字が上手くなることは、当たり前の効果で、それ以上に、書道を通じて得られることの方が大切なように思います。
まだまだ、気づく年齢ではないけれど、大人になって気づいてくれればうれしく思います。