大阪では、税の書道コンクールの出品作品を夏休みの宿題とされていることが多く、また、地域によっては、MOA全国児童作品展、JA共済全国書道コンクールなども宿題になることがある。
腕に覚えのある方がご家庭内におられるか、小学生が書道に興味関心が深いと同時に家庭で毛筆を書くことが許される場合は、それらの宿題を自宅ですることは、とても簡単なことです。
しかし、最近は、子供が書道道具を自宅で開くことを制限されていたり、禁止されていることも少なくない。理由は、いたって簡単なことだ。
汚れるからだ。
墨がこぼれる。床に落ちる。壁につく。洗面台に墨が飛び散る。
小学生は、墨の扱いになれていないことが多く、子供だけで簡単にできることではなくなってきた。
毎年、私が運営している書道教室では、夏休みになると、いつものお稽古をした後に、書道に関する夏休みの宿題にチャレンジする小学生がいます。
小学校の宿題に口出ししてはいけないと思いつつ、見せられると、あれやこれやと言いたくなる。
事前にいくつかのお手本を用意して、宿題の課題にチャレンジしてもらうことにして、数年が経過した。手本があれば、当然ながら、結果はすこぶるよい。
そうすると、今度は、教室内で、受講生同志が作品を見せ合い、更に良い作品が仕上がる。あっと言う間に仕上げる小学生もいれば、夏休みの間、何度も書き直し、上達する小学生もいる。
今年は、誰がどんなふうに挑戦し、どんな結果を得るのか、吉報を楽しみにしている。